京あんしんネット(MCS)運用方針

京あんしんネット(MCS)運用方針

1. 京あんしんネット

(ア) 京あんしんネットとは、
京都府医師会の採用する多職種連携用の医療介護専用SNS「メディカルケアステーション(MCS)」を指します。

(イ) 利用に際しては、
各事業所で京あんしんネットの運用ポリシーに従った事前準備、セキュリティ対策、運用をお願いします。以上を踏まえたうえで、ここでは当院の運用方針について記載します。

(ウ) MCSには、
医療介護者用(多職種連携用)タイムラインと患者・家族が参加できる患者用タイムラインの2つのタイムラインがありますが、ここでは、医療介護者用タイムラインを指します。

2. 従来の連絡手段とMCS

(ア) 電話やFAX等の従来の情報連携手段は、
情報発信側・受け手側双方にとって手間と時間がかかり、グループ内での情報伝達の遅延や漏れもあることから正確性という観点からも問題がありました。業務効率化と情報伝達における正確性・迅速性向上のため、MCSでの情報伝達を基本とします。

(イ) 電話など他の情報連携手段を用いる場合も基本的にMCSと併用します。

情報連携手段の選択
 該当する場面、注意点
MCS
  • 基本的な連絡手段。他の手段は併用。
  • 緊急時には電話を併用。
    「MCSに書いておいたので見てください」とし詳細はMCSに記載する
電話

  • 相手が即時(当日中)に対応(行動を起こす)する必要がある場合。
    「MCSに書いておいたので見てください」を推奨。

  • 複雑な状況において、
    相手と同時進行の対話をしながらの情報共有・調整が必要な場合。

  • 相手からの即時の情報取得が必要な場合。
    相手が電話に出ない場合はMCSを優先し「MCSに書いておくので返信お願いします」を推奨。

FAX
  • MCS内で画像、文書添付も行え、誤送信のリスクもない。
    そのためFAXの使用場面はほとんどない。
連絡帳
  • 直後に訪問する介護職などに向けての情報発信(指示)が必要な場合。
  • 必ずしも読まれるわけではない(読み落としがある)ことに留意。

3. MCS投稿記載時のポイント

(ア) 京あんしんネットの運用ポリシーでは、アドレスの共有は推奨されません。事業所内でやむを得ずアドレスを共有し他人名義のアドレスを使用して投稿する場合は、投稿の文頭に記載者の名前を明記し、文責を明らかにしてください。

(イ) タイムラインへの投稿はその患者グループ参加者全員に通知され、全員が確認作業を求められます。結論から延べ、要点を整理した簡潔な文章で記載してください。

(ウ) できるだけ医療安全のコミュニケーションツールである「ISBARC」を使って記載してください。
https://www.kangoshi.works/column/isbar など参照

(エ) 特定の受け手に対し、特に伝達したい内容は、文頭で受け手を指定してください。そうすることで誰に対しての発信か明確になり、該当者以外の作業効率を改善できることがあります。
例:「ケアマネさん ○○についての進捗はどうですか?」

(オ) 外傷や皮膚トラブルに関して、積極的に画像添付を行ってください。

(カ) リハビリや処置に関して、積極的に画像添付(動画含む)を行ってください。

(キ) 投稿に対してグループ参加者全員に通知され確認作業を求められることから、「承知しました」、「ありがとうございます」などの定型内容の投稿は不要です。リアクション機能を使用してください。

(ク) ビジネス文書における「お疲れ様です」、「いつもお世話になっております」などの冒頭や文末の定型句は必要ありません。

(ケ) 投稿へのリアクションが無くても、参加者全員が目を通しているものとして扱います。目を通した印としてのリアクションは求めません。

(コ) 当院の医師を指名した投稿については、内容によっては看護師・その他の職員が返信します。その場合でも必ず医師の確認・指示のもとに行われますのでご安心ください。