「認知症学習会」の報告です
今回の学習会は京都府でも3名しおられない認知症看護認定看護師をお招きして「認知症の人への看護」を学ぶ事ができました。
認知症は特別な病気ではありません。
長生きすれば必ず認知症になると言われているおり、現場では困難事例も多く、参加者は法人内の各事業所から多数あり関心の高さがうかがえます。
認知症の中核症状・周辺症状(BPSD)とはどの様な症状を言うのか。
認知症の人の感情や行動はどうして起こるのか、原因や症状、そこからの対応方法やケアで周辺症状が抑えられ、進行も緩やかにさせる事ができるなど丁寧に講義して頂きました。
そして、こちら側から見て異常行動であっても認知症の方は理由があっての言動・行動であり、ご本人の生活史を理解する事で適切なケアにつながる事や、ひいては周囲の方への影響、本人への危険を回避できる事など専門性の高い学びとなりました。
参加者からは「認知症である事を認めたがらない家族への対応」や「夕暮れ症候群への対応」、「独居老人の徘徊から地域住民の苦情対応」などの困難事例の紹介と対策の質問がありました。
認知症ケアは緩和ケアに匹敵すると言われ、どちらもスピリチュアルな面での苦悩があります。
人生の終末期ケアに携わる専門職として対象者の残された人生を有意義に過ごしていただけるサポートをこれからも積極的に取り組んで行きます。
更新日:2011-12-19| 洛北だより