摂食嚥下学習会(2015年10月29日)
10月29日に摂食嚥下学習会をおおみや葵の郷で開催しました。この学習会は、医師・歯科医師・管理栄養士・作業療法士・歯科衛生士を中心に様々な職種が協力して開催しています。3回目となる今回は、「食事に使う自助具・作ってみましょう~葵の郷の食事紹介・試食~」をテーマに、おおみや葵の郷の作業療法士小林リハビリ課長に講師をして頂きました。看護師・セラピスト・介護福祉士からの参加も含め合計16名が集まりました。
1.自助具作り
今回作ったのは、断熱材を使ったスプーンです。材料費が安く非常に軽く、使用する個人に合わせて色々な形に成形できます。短時間で作成できますが熱や水には弱いようです。リハビリ課長の指導の下、利用者様の顔を思い浮かべ、食事動作を思い出しながら、上手く食べられる事を願い一生懸命取り組みました。
(参加者の感想)
利用者さんの食事動作を思い出しながら作る作業は、普段の食べ方など、どれだけ観察しているかという事に気付いた。自助具に限らず生活のしづらさをどうやって快適になるか考えていきたい。働くモチベーションのアップになるなと思った。自助具を作ることで本人にとってよりよく食べる事を考える事ができ、今後食事の見方が変わると思う。工夫次第で利用者様の日常生活が楽しくなる事が増えていくと思った。歯ブラシ、くしにも応用できそうなど。
(まとめ)
学習会を通して利用者様・患者様が自立した日常生活を営む上で、アセスメントをする大切さを学ぶことができました。
2.自分で作った自助具を使い、おおみや葵の郷の食事の試食
葵の郷では普通食、ソフト食、ミキサー固形食の形態があります。言語聴覚士、看護師、介護福祉士と相談し、お一人お一人の咀嚼・嚥下の能力に応じた形態でお出ししているとのことでした。
(参加者の感想)
ミキサー食は、見た目は良くないが食べるとすごくおいしくてビックリ。一言で表現すると高級なテリーヌみたいでした。葵の郷の食事はおいしいと聞いていたが本当だった。ごはんもおいしい。実際の歯ごたえや柔らかさもわかり良かった。嚥下調整食は硬さによって同じ物なのに味が違い驚いたなど。
(まとめ)
管理栄養士さんの努力と工夫で利用者様の一番の楽しみである食事を安全においしく提供されている事も学ぶことが出来ました。
自分で作った自助具を早速使いおいしい嚥下調整食を食べ、お腹もいっぱいになりとても充実した学習会でした。