摂食嚥下学習会を開催

enge嚥下障害のある高齢者にとって、1日3回の食事は常に誤嚥性肺炎の危険を伴うことになります。
飲み込む力に応じた食事の形と、その人にあった援助で誤嚥性肺炎のリスクを軽減することが出来ることから、毎年摂食嚥下の学習会を開催して、知識向上に努めています。

6月11日は、葵の郷のリハビリ部の職員を講師に、嚥下のメカニズムを学び、ゼリーやお茶を使い介助し合い、患者さんや利用者さんの思いも実感できる実習が出来ました。
「利用者ひとりひとりの嚥下を観察しながら介助していきたい」「利用者がそれぞれ抱えるむせの原因を出来るだけきちんと捉えて介助していきたい」「10割摂取に追われて介助するのではなく、それぞれのペースで援助したい」などの感想が寄せられ、日々の仕事に活かしていける学習会になりました。

6月25日は口腔ケアをテーマに、紫野協立診療所歯科の先生と歯科衛生士を講師にDVDで口腔ケアを学び、歯ブラシ・歯間ブラシ・舌ブラシ・ガーゼを使って実習をしました。
お口の中を清潔にして、誤嚥性肺炎が予防できるようにと、参加者が楽しく真剣に学びました。

「私たちは、戦争はしない!戦争体験者の語りを聴く会」を開催(6/22)

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「軍国少年の足跡」~特攻隊を振り返って~の表題で、障がい者スポーツセンター理事長の芝田徳造立命館大学名誉教授(88歳)をお招きしました。

最初に「私は、国のために死ぬつもりが乗る飛行機がなくて死ねずに現在に至っています。死んでいった予科練の同期生への負い目から“戦争については話したくない”という思いでずっと口を閉ざしてきました。話をするのは今日で3回目ですが、本日が最後の話になります」という語りから始まりました。戦争中はもちろん終戦で日本に帰ってきても日本の戦争は正義の戦争と思ってきたが、それは国を挙げての軍国教育=洗脳だったこと。人を殺せば殺すほど褒められる戦争の怖さから、戦争は絶対にしてはならない!平和憲法9条は人類の宝であり絶対に守りぬかねばならないこと。日本はスイスの永世中立方式に学び、専守攻防に徹するべきと強く話されました。

参加者は61名で、戦後70年、戦争体験者の方が亡くなっていく今、戦争体験の話を聴く機会を頂いた私たちは、改めて戦争の悲惨さや教育の大切さを家族や周りに伝えて声を上げていく重要な情勢である事を再確認できた学習会でした。
最後に芝田先生から「このままでは安保法案は通りますよ!その責任は私たち国民にあります!」という言葉の重みが今も残っています。

葵会総括会議を開催

kaigi2015年6月14日に医療法人葵会の「医療・介護総括会議」を行い約70名の職員が参加しました。

午前中は2014年度の法人総括の報告、2025年の地域包括ケア時代に私たちはどのような医療や介護を実践していくのかの指針となる「京都民医連地域包括ケア答申」の学習会などを行いました。

午後からは、「人権を尊重する地域包括ケアを北区で推進するための問題提起」の学習会を行い、地域の方たちが自分らしく暮らし続けられる街づくりを目指して、医療や介護現場で働く私たちは何を求められ、どのように行動していくのかという内容を学びました。その学習会を受けて、6つのグループに分かれて分散会を行い、職員全員が何をすればいいのかを発言し、考える機会となりました。

参加した職員からは「学習はわかりやすく、とても学びになった」、「他事業所の職員とゆっくり話す機会も少ないので良い時間となった」、「命や健康を脅かされている今だからこそ、民医連綱領や葵会の理念実現を目指して行かなければならないと感じた」など、様々な感想が出されていました。色々と学び考えさせられた一日になりました。

医療事業
上賀茂診療所
かも川診療所
紫野協立診療所
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介護事業
おおみや葵の郷
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  • 短期入所療養介護
  • 通所リハビリ
葵会総合ケアステーション
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  • 居宅介護支援
  • デイサービス
上賀茂デイサービス
地域支援
京都市紫竹地域包括支援センター